博士号を取得した。哲学博士。
口頭試問は楽しかった。
なにを聞かれても大丈夫という
自信があった。
全てに答えられるという自信ではなくて、
ここからここまで以外は、
答えられないと断言できる自信があった。
傍聴した友人によると、
試験官がみな、同僚に接するように
私に質問をしていたそうだ。
そして、試験官がすべて
論文を読み込んで諮問に望んでいたことも
はっきりとしていた。
嬉しいことだったけど、
博士号取得を伝えられた時、
嬉しさではなくて
困惑したキモチがあった。
博士号ってこんなものなんだ・・・
取得した段階で、
充足するものではなくて、
取得する時までに、
もう、博士号が単に必要な学位(紙)に過ぎない。
そういうものなんだろうな。
まあ、無事に取得。
何よりも妻が
とても喜んでくれたのが
一番嬉しかった。



